
『岩倉アリア』の全実績を解除しました!

全実績解除までのプレイ時間は約14.7時間とありますが、放置していた時間もあり全エンディング読了までのプレイ時間は11~12時間位かと思います。
めっちゃ百合ゲーでした。いや絵や雰囲気からそうかな?とは思ってはいました。ただ、ストアページの説明を読むとサスペンスビジュアルノベルとあり館モノ探索と書いてあったので推理系のアドベンチャーゲームかと思い購入してプレイしましたがまったく違いました。
結論だけ書くと、推理要素は一切ないです。事件要素もないです。シンプルに読み進めるタイプの選択式ノベルアドベンチャーゲームです。
主人公である壱子は館の主人である周(あまね)に見いだされメイドとしてお屋敷で働くことになりそこで出会うこのゲームのタイトルでもある「岩倉アリア」との交流を描いた物語です。
まるで絵画から出てきたかのような「岩倉アリア」の謎とそれを取り巻く環境に家政婦はミタかのように迫る部分がサスペンスなのだと思います。

ゲームとしてやはり特徴的なのは圧倒的にビジュアルでしょう。油絵を思わせるアートが物語を洗練に引き込みます。この油絵のようなタッチも作中では主人公である壱子に絵の才能がある事も含めて没入感を与えてくれます。

またゲーム中に挟まれる漫画のような表現のパートも鉛筆風?のタッチが繊細で素晴らしいです。物語と言うよりはビジュアルに全振りしているアドベンチャーゲームとも言えるかもしれません。
物語的な部分で言えば、全体的に落ち着いていてぶっちゃけ人によっては読むのはちょっと退屈さが出るかもしれません。ですが、壱子の好奇心の旺盛さは完全に主人公気質で物語を進めてくれるのと、選んだ選択肢により壱子の人生がどのような行く末に向かうのかの描写は良く出来ていてこの点に関しては選択式ノベルアドベンチャーゲームとしてとても面白かったです。
4話辺りまでは頑張って読み進めると面白くなってくるのとかなり百合百合してきます。直接的な描写としてのグロはないですが物語の流れとしてそれを想起させるイラストやテキスト表現はあります。
あと、あえて言えば壱子のCVが鈴代紗弓さんで死神ちゃんとも虹夏ちゃんともまったく違う雰囲気のキャラクターを演じているのがとても新鮮です。マルチエンディングでの主人公の行く末の演じ分けは凄いですよ!
攻略メモ
攻略と言う程ではないですがちょっとだけ到達方法が分かりにくいエンディングのみメモ書きを残します。どのエンディングも総当たりで到達可能です。
実を結ぶ人生

三章四話でスイの話を聞いて「これからどうする?」の選択肢で到達します。スイENDですね。
また来る夏

4章5話でお金を確認する選択で到達します。
システムエラー

4章6話で噴水を選択して厨房へいくと到達します。
傷ついた天使
トゥルーエンドクリア後に解放されるサイドストーリーをすべて読了で到達します。
ネタばれあり感想
1966年が舞台のアドベンチャーゲームです。今現在で60代前後の人達が生まれた年ですね。教科書の知識ですがビートルズが来た年だったと思います。作中でも言及があったような気がします。
この時代の大人達は戦争経験者でもありますね。当然その点も作中で関わってきます。
「岩倉アリア」という少女、実際の年齢で言えば少女ではないのですが何かをきっかけとして不老と痛みを感じず驚異的な身体治癒能力をもった女性でした。そしてその能力故に言ってしまえばカルト教団で祀られているという背景事情でした。
そこらへんにあるエセ宗教と異なり、アリアは本物の神の遣いであるというのが周の主張だったわけですがそれでやらせていることが沢山寄進した人にアリアを傷つけさせるという常軌を逸したカルトです。
アリア自身も感じていましたが不死ではなくあくまで驚異の治癒能力でしかないのですが信者のために時には肌を傷つけさせたり、肉体の一部を提供していました。えぐい…
しかし、信者の中にはそれで済まない人もいて驚異的なまでの暴力性をもってアリアを攻撃するものもいます。金を積めばどんな攻撃をしてもいいという認識をもった信者?が居ることは明らかでした…
作中で直接的な描画はないにせよかなり胸糞が悪くなる暴力を受けていることが伺えます。
壱子はもちまえの好奇心と絵の才能でアリアの真相を知り、アリアも壱子に惹かれる百合ゲーではあるものの館の実態は異常です。
周がアリアに対して屈折した感情を持っていることは作中から何度も伺えますがその具体的な部分はサイドストーリーまですべてを読んでもいまいち読み取り切れませんでした。
またアリアがなぜそのような体質を手に入れたのか…?本編で語られていた幼い頃に大きな怪我?をした点と周サイドストーリーにあった教会で何かあったとしか思えないですがそれもはっきりせず、もやもやしますよ~
もう少しここら辺を突っ込んだ物語を期待しましたが百合優先シナリオでした。
ですがトゥルーエンドでは、同じように歳を重ねた壱子とアリアが居て良かったです。1966年付近というかちょうど戦後終わって安定してきた頃の日本が舞台のゲームって中々ないですからね。ちょっと期待したゲームの方向性とは違いましたが新鮮で良かったです。