
『終天教団』の全実績を解除しました!

全実績解除までのプレイ時間は約27時間ほどでした。

終天教国と呼ばれる人類の滅亡を願う謎の宗教国を舞台にしたアドベンチャーゲームです。主人公は終天教という宗教の教祖でありゲーム開始から殺害されています。ですが神の奇跡により仮の復活を遂げヒメル、ミコトルという二人の天使と共に自分を殺した犯人を見つけ出すというシナリオのゲームです。ヒメルが可愛い。
小高和剛氏率いる「トゥーキョーゲームス」の新作でありちょうど『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』が発売された直後(だったかな?)での立て続けの新作でした。ちなみに『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』はプレイ済みでそちらの感想は以下に記事にしています。お暇なら読んでいってください。ネタばれあり感想なのでご注意ください。

『終天教団』ですがゲーム性に特徴があります。教祖を殺した容疑者は終天教国の5人の幹部でありその5人の中からまるでロックマンのボス選択画面のようにルートを選びます。選んだルートによりゲームがそれぞれ違います。
- 犬神 軋
- オーソドックスな推理アドベンチャーです。会話や画面選択で証拠を集めて推理パートで適切な選択肢等を選んで真相に迫るスタイルのゲームです
- 丑寅 幽玄
- 脱出ゲームです。要所要所でパズルをプレイすることになります。
- 苦手な人は苦手だろうなという感じのゲームです
- 脱出ゲームです。要所要所でパズルをプレイすることになります。
- 伊音 テコ
- マルチ視点ザッピングノベルです。何それ?って感じですが例を出すと「428 〜封鎖された渋谷で」や「街」のようなゲーム性です。実態は選択式のノベルアドベンチャーゲームです。
- 黒四館 仄
- 恋愛アドベンチャーゲームです。ノベル式というよりはときメモスタイルのゲームです
- 伏蝶 まんじ
- ステルスアクションホラーだそうです。パックマン風な箱庭を敵から逃げる系のゲームです
1つゲームでゲーム性が異なるゲームを5つプレイする必要があります。感想の結論を書くと終盤のシナリオは個人的には神シナリオでした。ですが5つのルートに関しては評価が難しい…凡ゲー…ですかね。実は5つのゲーム自体もある種の伏線ではあったりはします。どのゲームもテンポがあまり良くないというのはあります。ですが難易度は高い訳ではないので詰まるところはないと思います。どのゲームも失敗しても直前からやり直せるようになっています。
このゲームはとにかくこの5つのルートを飽きずにこなせるかどうかが肝ですね。2025年9月17日時点のグローバル実績解除率を確認すると…半数くらいは脱落している感はありそうです。どのルートからプレイするかにより開示される情報の順番が異なりプレイ感も人によって違いそうなのですよね。
ちなみにルートごとの面白さの評価は個人的には以下です。
伊音 テコ > 丑寅 幽玄 > 犬神 軋 > 黒四館仄 > 伏蝶まんじ
(犬神 軋、黒四館仄と伏蝶まんじのルートはテンポ悪すぎてぶっちゃけ最後まで続けるの挫けそうでした…)
伊音 テコと丑寅 幽玄のルートはまあまあプレイできました。
頑張って5つのゲームをクリアした後の真相解明と終盤の展開はカタルシスMAXで素晴らしいです。
実績に関して緩いのは助かりました。普通に最後までプレイするだけでほぼすべて埋まります。エンディングの分岐のみが実績として分かれているだけでエンディングをすべて見たら全実績解除になります。
がっつりとしたSFを読みたいのであればお勧めできる良作だと思います。以下、攻略メモとネタばれあり感想です。読み進める際はご注意ください。
攻略メモ
幽玄ルートのみ脱出ゲームでありパズル要素があります。最後に部屋からの脱出ゲームがあってそこだけ時間制限もゲームオーバーもないためもないため詰まる人は詰まってしまうと思うので脱出するためのメモ書きを残しておきます。
- 街の風景写真を調べて鍵を入手する

セキュリティボックスを調べてパズルを解き以下を入手する
- パズルの解答は上のキャプチャを参考にしてください
- プロジェクターのリモコン
- ペイントリムーバー
- パズルの解答は上のキャプチャを参考にしてください
右手モニターのスライドパズルを解く
- 下記手順だったと思いますが細かいところはうろ覚えです…
- リセットして初期状態から
- 最上部右に2回スライド
- 2段目右端を1つ上にスライド
- 2段目右端以外をすべて右にスライド
- 3段目左端を1つ上にスライド
- 4段目左端を1つ上にスライド
鍵を入手する
机の下にあるボールにペイントリムーバーを使う
金庫に風景写真のところで手に入れた鍵を使用する
リモコンを使ってプロジェクターを起動する
- 画面に映った暗号の解説
- A-Zまでに1~26の番号を振る
F/2、J+K、T-2、D+1を振った番号を当てはめて計算すると、3、22、18、5となる3、22、18、5はそれぞれ振った番号から「CVRE」となる
解いた暗号の4文字を左手モニターに打ち込む
- ⚡、〇、🌸、★
- 上の記号に部屋に散りばめられていた数字を当てはめれば良い
- 「9754」
扉左手のボックスを二つ目の鍵で解錠してダイヤルを左手モニターの暗号を解読して合わせて脱出
ちなみに部屋からの脱出後の最期の選択肢は「who are you?」です。
ネタばれあり感想
どのルートからプレイするかにもよるものの、もう序盤から「あっこれ人間の話ではないのだな」ってのは予想はついてしまいますね。バラバラになっているとはいえかなりの高所から死体が落ちてきたのに原型を留めている時点で違和感がありますからね。(とはいえ序盤はその表現自体がミスリードかな?とも疑ってはいました。)
でもそこは本質ではなくてやはり5つのルートをプレイした後に判明する人類とドロイドがなぜこのような状況に至ったかが本番ですよね。
レイとミコトとヒメの物語は結構涙腺に来ました。

零、もといドロイド達の視点から見れば天使であるヒメルとミコトルはまさにラスボスです。そして人類側から見ればもう後がない人類が送り出した最後の希望が天使、すなわちヒメルとミコトルです。まさしく両陣営にとっての本当のラストバトルです。教祖に対して取り入りやすいヒメとミコトの姿で侵入してくるの残酷ですごく好き。
ヒメルとミコトルの凄まじい執念、読んでいて楽しかったです。
私は「人間END」が好きです。「ドロイドEND」で軋も述べていましたが、どちらが良い悪いではなくどちらもなるようにしかならない未来へ向かう選択でしかないのですよね。
5つのルートをこなす過程で分かりますが人間によって生み出されたドロイドは人の性質を受け継いでいるので人と行動原理がほぼ変わらないことが分かります。宗教で行動を強く縛るのはそうしなければ平和を保てないから。テコ、軋や幽玄ルートを読めば分かる通り利害で殺しあえるしその気になれば教義を破れることが分かります。看守達なんて人間と変わらないくらいに残酷でした。人類を滅ぼしたところでドロイド達の行く末も人類と同じだと思われます。
作中でもありましたが教祖が選べなかったことが話をややこしくしていました。カトロワの言う通り人類をどうせ滅ぼすなら教義の制約を外して滅ぼせば良かっただけですし、自分たちがドロイドであることに徹するなら初期化されれば良かっただけです。もっとも結果的にその選択を人間を愛していたレイに迫ることになるのはミコト博士もある意味では残酷でした。
「人間END」で零と(きっと)ヒメの生まれ変わりが出会う所がとても良かったです。そして初期化されてもちゃんと幹部たちと再会できたので私の中ではこちらがトゥルーエンドです。
(実績解除率を見ると、終盤のヒメルとミコトルの凄まじい猛攻と人類の残酷さから「ドロイドEND」を選んでいる人が多いのはとても納得できますw)
凄くどうでもいい考察もとい疑問ではありますが子供もまともに産めない人類が残り160人付近ってもう絶滅してるのと同義だと思う(ちなみに数百人規模はギリギリ最小存続可能集団の要件を満たしていた気もする)ので教祖も終天教国にドロイド達全員の教義の制約を外した上で入れてあげればいいのにと思いました。が、根本的にドロイドは人に逆らえないこととドロイド達の反発も凄まじいでしょうから教祖としてそういう決断はできなかったのでしょうか?天使達曰くガバガバセキュリティで外の世界の絶滅状況を確認したっぽいことがそもそもの失敗らしいですが何でそんなことしたのかについては最期まで不明でした。個人的には油断していたってのもあるでしょうがこの期に及んでも教祖は人を絶滅させることに躊躇していたという考察です。