
『SILENT HILL f』の全実績を解除しました!
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全実績解除までのプレイ時間は約53時間でした。

日本が舞台のサイレントヒルシリーズ最新作です。昭和(1960年代)の時代の田舎町「戎ヶ丘」が舞台です。町が突如として霧に覆われ不可思議な赤い花のような肉塊に浸食されます。その舞台で繰り広げられるサイコロジカルホラーゲームです。

主人公は女子高生の深水雛子です。プロフィールの何もかも平凡は嘘だと思います。
新作サイレントヒルである『SILENT HILL f』ですがシナリオは竜騎士07氏が担当しておりサイレントヒルシリーズの性質は引き継ぎつつ竜騎士07氏節の物語満載のグロ、ゴア上等とホラーゲームとなっております。シリーズお馴染みのクリーチャーとの遭遇や恐怖演出はかなりしっかりしていて古典的なジャンプスケアを多用していますが初回プレイにおいてはしっかりとホラーで心臓バクバクなりながらプレイできめっちゃお勧めです。
実際売れ行きもかなり良いようです。ですがプレイヤーが度肝を抜かれたのはホラー要素以上に、雛子ちゃん強い!とにかく強いですこの女子高生!

本作、昭和しかも日本が舞台なためサイレントヒルシリーズ恒例の遠距離武器である銃類がありません。手に入る武器は近接武器のみ。雛子ちゃんは鉄パイプ、バット、包丁、鎌、斧、薙刀、ハンマー果ては刀までどの武器を手にしても見事に使いこなします。さらにゲームを進めると異形の力まで手に入れてもはやどっちが化物か分からないレベルです。ちなみにシリーズ恒例のスタンプ攻撃は本作では廃止された模様です。(ヘザーでもスタンプ出来たのに残念…)
全体的にアクション要素が強くホラー以上に苦手な人は苦手かもしれません。アクションの難易度は3段階あるのですが、難易度の違いは収集できる回復アイテムの量や敵から受けるダメージ量、敵の出現量、出現位置が変化します。しかし敵のモーションや攻撃は難易度であまり差はないためボス敵戦はどの難易度でも初見はかなり苦戦するかと思います。気持ち的にはエルデンリングプレイしている感覚に錯覚します…

いずれにせよ新作が出るとは思っていなかったのでサイレントヒルシリーズのファンは間違いなく買いです。クリーチャーデザインは従来に負けず劣らずでしっかりシリーズの雰囲気が踏襲され霧の町で起きる恐怖を味合わせてくれます。以下実績解除メモと考察含むネタばれあり感想です。読み進める際はご注意ください。
実績解除メモ
ボス系に関して
難易度は物語重視でも解除されます。五里霧中で解除を目指すのはマゾいのでボス前のセーブデータを作り、何回か負けてアクション難易度を「物語重視」にして挑むと良いです。
収集系に関して
量が多いのでメモを残す余裕はなかったですが実績解除のコツとして
- 周回内で集めきる必要はない
- 収集物は一度取得すれば周回で持ち越せる
- 初回プレイで収集物をすべて集めきることはできない
- 最低3周は必要です
- 正確には異なるルートで3周は必要かと
- 最低3周は必要です
- 周回内で集めきる必要はないけどセーブデータは一貫している必要がある
- セーブデータAで取得、次にセーブデータBで取得しても集めたことにはならない
- 1セーブ内で揃っていることが収集系の実績解除の条件
- ルート分岐を効率化させようとしても1つのセーブデータ内で集めきれないため実質的に1ルートごとにクリアして持ち越す必要がある
- セーブデータAで取得、次にセーブデータBで取得しても集めたことにはならない
- トゥルーエンドルートへ行く場合は注意
- Newgame+で初めから雛子が装着している胸飾りをある地点で奉納する必要がある
- 奉納してしまうと深水家以降のステージでお稲荷様の紋章がある部屋や箱を開けられなくなる
- 深水家以降のステージの収集物はトゥルーエンドルートへ行く前に取り逃しがないようにする
- Newgame+で初めから雛子が装着している胸飾りをある地点で奉納する必要がある
見逃しやすい収集物
個人的に見逃して5週目に突入する原因になった収集物をメモで残しておきます…以下の収集物以外は周回ごとにしっかり探索すれば普通に見つけられると思います。
念のため注意しなくてはならないのは拝殿ステージでの凛子の日記ですが例えば凛子の日記は電灯のエフェクトが切り替わる前と後で両方出現する場合が殆どなので見逃さないようにすると良いです。
何か実績解除されないぞ…と思ったら以下の箇所を見逃していないか参考にしてください。
学校へ向かう道中の絵馬

思いっきり見逃していました。何か裏手ぽい所に回れるのでこの付近をしっかり探索してください。
咲子拝殿ステージのお守り

拝殿のステージの咲子のエリアにあります。咲子を見捨ててから出現するので注意してください。(気づけねーっつーの!)
深水家の隠し部屋のお守り

深水家のステージで紋様を二つ入手するとなんか画面にエフェクトがかかり化物の咆哮が聞こえると思います。3番目の深水家に隠し通路が出現しておりその奥の部屋で入手できます。
宝物殿のお稲荷様の紋章のある部屋の絵馬

宝物殿のステージで二つ目の紋様を手に入れたあとの稲荷像の部屋、手前右に紋様の部屋があります。部屋の中に絵馬があります。ここのステージは1回も間違えずにクリアするという実績の解除条件もあるせいで見逃していました…
ここですが胸飾りを奉納していると開けられないのでトゥルーエンドルート以外で忘れずに回収しておきましょう。
五里霧中でのちょっとだけボス敵攻略のメモ
咲子
五里霧中だと鈴を発動するまでに4回攻撃を当てないとキャンセルできないです。
凛子
コツは特にないです。どの難易度でも一番簡単に倒せる…覚醒を利用しつつ完封しましょう。
九十九神
一定ダメージを与えたら使いだす鐘の攻撃ですが五里霧中だと振り終わった後の貯め攻撃の1回目と2回目をもろにくらうと恐らく限界まで体力を上げていても必殺です。稲荷雛子で挑んでいるなら覚醒で対処するのが良いです。付喪神雛子の場合は見切りで対処するしかないです…
父親と母親
お勧めのお守りの組み合わせを使えば父親の攻撃はめっちゃ見切りやすいので完封可能です。
七尾の狐
フォーカスをしっかり当てて見切りでの対処が理想です。渾身の一撃に頼るのは罠です(正面からだと喰らわない?)のでウサギのお守りを装備しての見切り回避からの見切り反撃が吉です。
お勧めのお守りの組み合わせ
- カジキ
- スズラン
- ウサギ
これで見切り回避で見切り反撃を発動できなおかつスタミナが全回復するのでそのまま連続で攻撃を当てることができます。理論上、敵の攻撃を見切り回避し続ければどんな敵だろうと完封できます。
考察含むネタばれあり感想
竜騎士07氏の本領発揮とも言えるシナリオでした。シナリオの性質は「SILENT HILL 2」に近いです。1週目では何が起きているのかまったく分からず2週目以降に種明かしとなる竜騎士07氏得意の構成ですが得られる情報が常に断片的なので自分のためにも分かったことをまとめます。なおまったく合っていない考察の可能性もあるのでそこはご容赦を。
まず大前提となる田舎町、戎ヶ丘について周回を重ねて判明したこと…
- 地盤が緩い温泉地帯となる地域であること
- 古来では龍(とされる自然現象)が住んでいたがお狐様により封じられて安寧の地となっているためお狐様信仰がある
- 龍とは地下から噴出する毒ガスのことではないかとのこと
- 古来にまつられていたのはご神木信仰であった
- 隠れ里故に交易ができないことから物を大切にする文化が芽生え付喪神信仰へ変わる
- 江戸時代に御神木が雷に打たれ喪失する
- 新しい信仰のために選ばれたのが古い稲荷像
- 戎ヶ丘独自の稲荷信仰ができる
- 新しい信仰のために選ばれたのが古い稲荷像
- 結果的にお稲荷の勢力と付喪神の勢力が対立している
- 時系列を信じるならば
- 人の住めない土地→お稲荷様→ご神木→付喪神→お稲荷様と信仰が移り変わっている地である
- 時系列を信じるならば
文書から分かる地域の設定はこんな感じでした。竜騎士07氏のシナリオでは科学的知見から発生している異常と同時に怪異や神によって引き起こされる事象が実際に存在するというパターンが多い印象です。ゲーム本編をプレイすると分かりますが付喪神側のクリーチャーとお稲荷側のクリーチャーが存在することからとにかく二つの勢力があることが伺えます。
続いて、雛子、修について
- 雛子は幼い頃は男児とも分け隔てなく遊ぶことで女子グループから仲間外れにされるいじめを受けていた
- 男子のグループも女子と遊ぶと冷やかされるため雛子は仲間外れにされていた
- そんな雛子に性別に関係なく親友となってくれたのが修
- 性別に関わらずよい関係を気づけていたが思春期になると否応なしに男女を意識せざるを得ないことに雛子は悩んでいた
- 雛子は家庭環境、特に父親が原因で大人の男に対して凄まじい嫌悪感を持っていた
- またそれに付き従う母親のことも嫌悪しており女性としての役割を求められることに強い嫌悪感を持っていた
- ゲーム本編に出てくる大量のおっぱいがついたクリーチャーは恐らく雛子から見た家庭に入った女性の姿ではないかと…
- 「(女性の役割を押し付けられて)苦しんでいるのはお前たちの選択だ!」と終盤では切れていましたねw
- もしかしたら姉の妊娠悪阻を見た結果さらに家庭に入ることに恐怖を覚えたのかもしれません
- 「(女性の役割を押し付けられて)苦しんでいるのはお前たちの選択だ!」と終盤では切れていましたねw
- 巨大な包丁をもって襲ってくる巨大なクリーチャーは父親(あるいは男)が具現化したクリーチャーではないかと
- ゲーム本編に出てくる大量のおっぱいがついたクリーチャーは恐らく雛子から見た家庭に入った女性の姿ではないかと…
凛子、咲子に関しては…
- 幼馴染
- 咲子はいわゆる不思議ちゃんで雛子とは違う理由でまた周囲に馴染めていなかった
- 凛子は学級委員長であり、雛子と咲子を気にかけて友達になっていた
- 本心ではどう思っていたのかはゲームをプレイすることで分かる
- 雛子も凛子も内心では認め合っていた
- 壮絶な喧嘩を繰り広げてお互いわだかまりは解消しましたね(遠い目…
- 雛子も凛子も内心では認め合っていた
- 本心ではどう思っていたのかはゲームをプレイすることで分かる
雛子、凛子、修は…
- 三角関係となっている
- 凛子の日記の「咲子までついてきちっまたじゃねぇか!」はめっちゃ好き
こんな前提がある訳ですが、あることきっかけに関係性が崩れてきます。
- きっかけは雛子に求婚の申し込みがあった
- 申し込んできたのは名家の寿幸
これにより借金を完済できると父親は孝行娘だと言わんばかりに喜びそれがさらに雛子を苦しめます。また周囲もめでたいと持て囃し外堀を埋められていきます。女性として家庭に入る事、女性としての役割を求められることに強い嫌悪感を持つ雛子は結果として凄まじいストレスにさらされます。幼い頃からなのか、これがきっかけなのかは分かりませんが雛子はある種の解離性同一性障害のようなものを既に発症していたと思われます。 (なおトゥルーエンドルートで手に入る文書から父親が金を欲していた理由は借金の為ではないことが判明します。)
さて、この状況に動揺したのは実は雛子だけではなく修もでした。
- 修は雛子に惹かれていた
- 雛子が女性扱いされることに嫌悪感を持っていることを誰よりも理解しているが故に気持ちを押し殺していた
- 求婚を断ると信じていた修ではあったけど不安から一線を越える
- 雛子のために用意した頭痛薬を「カクラマカクラと呼ばれる植物によってつくられた薬」に入れ替えて処方した
この薬は内なる自分と対話することができるそうです。服用実験の文書は修が残した文書でした。結果的にこの薬のせいで雛子は人格が完全に二つに分裂したのだと思います。サイレントヒルの世界では心の闇が具現化されるため、雛子は内面的に以下に示すような二人に分かたれたのではないでしょうか。肉体が分かたれている訳ではないのだと思います。これは九十九神ルートの修が「本当にこの身を二つに引き裂くことができたのなら」と発言しているためです。

また1週目の嫁入り雛子とのラストバトルでは周囲の風景が他のルートと異なり何もない空間であること、倒れても三回までチャレンジできることから二つの人格が戦っているという考ができます。まあ…トゥルーエンドを見るとこの説は概ね正しいと考えられます。
- 女性としての現実を受け入れて求婚を受け入れることを選ぶ雛子
- 現実を受け入れず女性としての役割には準じないと抵抗する雛子
話をややこしくするのがこの分かたれた雛子で求婚を受け入れた側の雛子は稲荷側に取り憑かれ、受け入れなかった雛子は付喪神側が取り憑いた?のだと思います。あのプロローグに出てくる人形ですね。ちなみに求婚されたことと取り憑かれた理由については文書とトゥルーエンドルートで明かされます。(雛子はごく稀に生まれる稀血の持ち主だそうです。)
プレイヤーが見るのはまさしく稲荷側の力によって異形化した心象(神の)世界であり最初に操作するのが付喪神側に取り憑かれた雛子なのだと思います。そして求婚を受け入れた雛子は相手の家に入るため子供のままではいられません。過去の繋がりをすべて絶つべく最初の雛子(+幼馴染)に襲い掛かってくるところから物語が始まっていたという考察です。(問題なのは求婚を受け入れることが稲荷側の勢力に入ることになるので結果としてあの姿に…神社や拝殿のステージはそこに至るまでの「異類婚姻」を描いていたという理解です。)
「SILENT HILL f」は「SILENT HILL 2」と同様にゲーム本編で起きている事象はアレッサのような存在によって心象風景が具現化された世界で引き起こされているという理解です。ストアページでもそう説明がありますし。今作ではその元凶となるのが二つの神、七尾の狐と九十九神ではないかと思います。「SILENT HILL 2」と設定が似ているなら心に何の闇も持たなかったり戎ヶ丘に関連があまりない人があの地にいたとしたらただの寂れた町が広がっているだけなのかもです。
時系列に関してはいまいち要領を得ないのですが…深水家のステージでカレンダーの日付とステージのボス部屋に入った際の様子、文書から考えるに…最終的に何が起きてたか?
- 現実の雛子は求婚を受けて入れている
- 「女性からの手紙」の差出人は恐らく雛子
- いくつかの文書から寿幸とは文通をしていたことが分かる
- 修とは違う男性である寿幸に惹かれていた
- その事実が更に雛子を強いストレスにさらした可能性は高い
- 修とは違う男性である寿幸に惹かれていた
- 深水家と最後の宝物殿のステージは結婚式
- 1週目のエンドでは雛子が薬の影響でそこで暴れて男性二名に襲い掛かった
- 他のエンドと合わせて考察するに…恐らく寿幸と修に襲い掛かってる ← もしかしたら片方は父親の可能性もありますね…
- どっちが心肺停止かは不明
- 他のエンドと合わせて考察するに…恐らく寿幸と修に襲い掛かってる ← もしかしたら片方は父親の可能性もありますね…
- 1週目のエンドでは雛子が薬の影響でそこで暴れて男性二名に襲い掛かった
プレイヤーが雛子を操作して探索することになる戎ヶ丘は現実と異形が入り混じった世界(神の国)だとは思うのですが、凛子、咲子、お姉ちゃんは「SILENT HILL 2」で言えば雛子の深層意識からマリアのように具現化された存在ではないかと思います。(なお咲子の「裏切り者」は幻聴でも何でもなく本当にそう言っているのかと。男嫌いなのにあっさり先にお嫁に行った!みたいな…咲子ちゃん可愛い)
咲子は千年杉神社を復興させたいという願いがありましたが、咲子の日記の通りに今日の神様(九十九神)に頭潰されちゃってましたね…
さてすべてのエンディングを見ることで考察できるのは「カクラマカクラ」と呼ばれる植物によってつくられた薬、これこそが元凶のようです。服用実験のテキストをすべて取得して解除される実績名も「歪みの元凶」です。この薬、もとい植物の持つ力は内なる自分と対話するだけではなく神との対話や神の国へも移動できるようにもなる薬とのことです。「「白黒草に」ついての研究メモ」からその詳細が分かります。つまり修に関しては雛子によって具現化された修と雛子と同様の存在の修があの世界に居たと推測できます。修が最後まで修の姿で拝殿の奥まで入り込めたのは薬の影響によって九十九神が取り憑いたことが理由と考察できます。(修は修でそもそも雛子と同じ景色を見ていた訳ではない可能性がありそうですね。「SILENT HILL 2」でもエディが出現させていたクリーチャーはジェイムスの出現させたクリーチャーとは別物でした。)
全編を通して分かることですが雛子は女性であることに絶望していた訳ではありません。女性が自分の選択で生きることが出来ない理不尽さに絶望していました。幸せのあり方を押し付けられるのではなく自分で選択した道を生きたいと願う少女でした。トゥルーエンドルートの回想でお姉さんが言っていたようにあの時代では理解を得られない考え方ですが現代ではすべての人がという訳ではないでしょうが持てる価値観は自由になってきていると思います。そして自由な生き方はそれに伴う代償だってあります。必ずしも良い結果を生むわけではない…ちょっと考えさせられますね。
全ルートをこなして思う感想はこれはホラーゲームの皮を被った青春+アクションゲームですねw
全ルートをこなしてもまだ何となくモヤモヤする箇所はあるものの、付喪神ルートとか何故か修と寿幸で変に友情演出あったりとシュールさもありました。サイレントヒルシリーズはどのエンディングも不完全燃焼感がありますが「SILENT HILL f」のトゥルーエンドはしっかりと未来を感じさせてくれるエンディングでした。
何より…多くのプレイヤーが雛子ちゃんに脳を焼かれたかと思います。こんなに強い女子高生がいてたまるか!とw
近接武器をあそこまで使いこなすのは凄いですよね。何が凄いって刀を持ったら見切り反撃が居合なの超カッコいいです!クリーチャー側の方が困惑しそうな強さです。
歴代サイレントヒルシリーズの雰囲気を継承しつつの新しいホラーゲームスタイルでした!

咲子ちゃんのプロフィールの絵が可愛くて好き。もし現代なら巫女系Vtuberやってそう。
備考
「SILENT HILL 2」のプレイ感想記事も投稿しています。お暇なら読んでいってください。