『転生遊郭: Ghost Traveler』の全実績を解除しました！
江戸時代の遊郭についても勉強できる底抜けに明るい男子高校生「琥太郎」が主人公のノベルアドベンチャーゲームです。
まずプレイする前提として…Steamのストアページにも説明があるのですがそこそこ生成ＡＩを活用している模様です。説明書きを信じるのであればシナリオとメインキャラクターのデザインとスチルには生成ＡＩは使用していない模様です。ですが音楽、そしてボイスに生成ＡＩを使用しているようです。特にボイスは感情がのらずイントネーションもおかしく生成ＡＩであることが分かります。女性キャラクターは多少マシなのですが男性キャラクターは駄目ですね…個別にボイスのオンオフはできないため私は速攻でボイスはオフにしました。
肝心の物語は面白かったです。主人公である「琥太郎」がある種の解説役？となったザッピング式のノベルアドベンチャーゲームです。渋谷で突如百鬼夜行？のような現象に出会った琥太郎は魂だけが江戸時代タイムの吉原へタイムスリップしてしまいます。
琥太郎君は江戸時代、遊郭の知識はまったくないため最初は何が起きているのか分からないのですが神様である珠玉（可愛い）の助けを借りて魂の存在ながら江戸の吉原について知るのですがそこで花魁である春姫に出会います。
しかしその春姫は琥太郎がタイムスリップしてきた日から二日後に殺されてしまいます。春姫はそのまま魂となり琥太郎のような幽霊になるのですがその手に触れることで琥太郎は吉原へタイムスリップしてきた日に戻ります。琥太郎は春姫を救うために春姫の死によって因果が発生した人物に取り憑き事件の真相に挑む物語です。
特徴的なのが琥太郎のコメントの数々です。琥太郎君は魂なため物語内で珠玉以外と会話ができません。そのため取り憑いた人物あるいは江戸時代、遊郭に対してのまるで実況かのような琥太郎君のコメントの数々で物語が進行していくことになります。そしてそのコメントがことごとく小並感満載です。
訳が分からない状況でも底抜けの明るさで突き進んでいく様は読んでいるこっちも元気が出ました。まあ後半は流石に応えている描写もありましたが。
プレイ時間は放置していた時間を加味して５～７時間ほどかと思います。最近大河ドラマでもないと時代劇を見なくなりましたね。江戸の豆知識も得られて週末プレイにお勧めです。
以下、実績解除メモとネタばれあり感想です。読み進める際はご注意ください。
実績解除メモ
普通に各シナリオで正しい選択肢を選び最後まで読み進めれば「物知り」と「アルバム」の実績以外は解除されるはずです。
アルバム
各シナリオのバッドエンドにすべて到達すれば解除されるはずです。選択肢を選んだ直後に到達するバッドエンドと、間違った選択肢を一定数選ぶことで春姫が死んでしまう日に到達するバッドエンドの２種類あるので注意してください。
物知り
すべての選択肢を選び文章をすべて読み切れば解除されます。
特に見逃しがちなのが序章のこの二つの選択肢で解放される辞書になります。もし各シナリオごとの選択肢をすべて選んでいても埋まらない場合は序章をやり直すことをお勧めします。
ネタばれあり感想
そもそも転生遊郭の転生って何だろう？…というのは最期までプレイすることでその意味がはっきりしますね。最後、時代は違えど二つの魂が親子になっていて良かったです。
巨大な怨霊が他の柱をすべて飲み込み残り迫るは珠玉の稲荷神社だったという話だったのですがそれってつまり琥太郎の魂を江戸の吉原へ送ったのは珠玉なんじゃないの？とか疑っていたりします。特に何も言及はなかったですが。
珠玉ちゃん神様だからしょうがないとは言えもう少し琥太郎に協力的なら真犯人がもっと早く分かりそうなのだけど本流である運命が変えられない以上は琥太郎に対して琥太郎自身も取り憑かれていることについては何度繰り返しても言及はしない（できない）のでしょう。伏線として取り憑いた人物とは異なる記憶が夢に混じってくることと選んだ選択肢によって琥太郎の雰囲気が変わることから琥太郎自身も取り憑かれているのだろうな…というのは推測できました。
けれどもさすがに春姫が子供を産んだことがあるという可能性は読んでいても気づけませんでした…まあ職業柄おかしくはないのですがだとしても実年齢が分からないので何とも言えないものの年齢感あってなくね？と思ったら真相クリア後の「記憶の欠片」を読んでやっぱりそうでしたので安心しました。
双方冷静なら悲劇は防げそうでしたがまあ生い立ちが生い立ちなのでどうしようもなかったのでしょう。やはり嘘は良くないですね。
琥太郎君の明るさに読み進めるのを大分助けられました。王道かつ正統派なノベルアドベンチャーゲームだと思います。（小並感
食事の食べ物のスチルが美味しそうで良かったです。生成ＡＩかもですけど…
