『パリに咲くエトワール』を観てきました!日本からやってきたふたりの少女がパリで夢を追う派手さはないけど浪漫溢れる青春譚です。

『パリに咲くエトワール』パンフレット表 『パリに咲くエトワール』パンフレット裏

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パリに咲くエトワール』を観てきました!

キャラクター原案は魔女の宅急便の近藤勝也氏、そして監督は谷口悟朗監督というタッグの映画です。

これだけ聞くと何かロボもの?ファンタジー?とか思いそうですがそういうものは出てきません。

感想の結論を書けば、

こういうのでいいんだよおじさん「こういうのでいいんだよ」

な映画です。

文明開化で花開いた時代、20世紀初頭の日本では西洋の文化が入り世界への道が開きました。日本でバレエ公演を観た二人の少女がそれをきっかけにパリへ行き夢を追う優しさたくさんの浪漫溢れる物語です。

世界への扉は開いたとはいえ女性の立場と役割が決まっている時代です。そんな時代に画家を目指すフジコと薙刀道場の千鶴はバレエの公演を観たことでフジコはパリの絵画、千鶴はバレエに強い憧れを抱きます。

子供の頃に観たバレエ公演をきっかけにパリへの憧れを持ったフジコは叔父を頼り、千鶴は両親が薙刀を西洋に広めるために道場を開いたことをきっかけにパリで生活することになります。

日本とは異なる文化だけど芸術溢れるパリでの生活を満喫していた二人は偶然パリで再会し意気投合します。

特に千鶴はバレエに強い憧れを持ち自分もあの舞台に立ってみたいと思っていました。しかし東洋人の自分がそんなこと…怖気づいていましたがフジコの手助けもありバレエを本格的に習い始めます。

天賦の才があることが分かった千鶴はパリにあるオペラ座に入団して公演を目指す…その過程で時代はまた着実にまた激動の時代へと突入しようとしていました。

一方でフジコは絵を描きたくてパリで暮らしているのになぜか千鶴のサポートばかりに力を入れます…いつしか絵を描くことができなくなっていました。それは憧れの街に来たことで本物の絵画をたくさん目にしてしまったから。

この映画のテーマは「夢を追うこと」だと思います。フジコと千鶴を通して夢を追うことの辛さと素晴らしさを両面で描いています。才能だけではなく多くのどうしようもならない現実が振りかかりますがパリで築いてきた交流が二人を幾度となく助けてくれます。

派手さはないです。でも描かれるパリの美しさと時代描写、フジコと千鶴のひたむきな姿に勇気づけられる。そんな映画でした。

とても落ち着いた雰囲気で本当にこの手合いの朝ドラのようなアニメ映画は数年ぶりに出会った気がします。

むろんご都合主義的な部分がないとは言えないですが主人公であるフジコがパリでの生活を経て描く絵と映画のタイトルの意味が分かると素晴らしいです。

どの世代でも安心して観ることができる映画だと思います!