『妄想凶ザナトリウム』を読了しました!どこまで妄想なのかの分からなさが面白い物語でした。※ネタばれあり感想

『妄想凶ザナトリウム』タイトル画面

妄想凶ザナトリウム』を読了しました!Steamでセール中だったのとせっかく3連休でしたので購入してプレイしました。

『妄想凶ザナトリウム』実績全解除

ゲーム自体はオーソドックスな選択肢のノベルアドベンチャーゲームです。普通に読み進めて選択肢も総当たりすればすぐに全実績解除でした。全実績解除まで3~5時間くらいでしょうか。週末プレイにちょうど良かったです。

以下ネタばれあり感想なので読み進める方はご注意ください。

ネタばれあり感想

『妄想凶ザナトリウム』スピリア説明1 『妄想凶ザナトリウム』スピリア説明2

世界観としては世界的にスピリアと呼ばれる病気が蔓延している世界で、主人公である類はその病気に感染しているという設定です。スピリアという感染症はゲームのタイトルにもある幻覚、妄想、記憶障害を引き起こすらしく類もそのことを自覚しています。類はスピリアの治療のために妹である萌音に連れられてサナトリウムへ向かっているところから物語は始まります。

出だしから不穏かつ俗にいう信頼できない語り手形式で物語が進みます。何を以てしても確かなものがない状態で物語が進むというのも乙なものです。

『妄想凶ザナトリウム』ゲルニ 『妄想凶ザナトリウム』院長

変な生き物が妄想で出てきたり、サナトリウムの院長がすごい格好で出てきたりと出だしから飽きさせず物語に引き込まれました。

『妄想凶ザナトリウム』理座

類はこのサナトリウムで幼馴染である理座と出会います。

理座もスピリアに感染していてこのサナトリウムに入院しているようです。こうして類と理座の入院生活が物語として描かるのですが…果たしてどこまでが妄想で真実なのかがいくら読んでいても分からないというところがとても良いです。そのためついつい先を読み進めたくなります。

『妄想凶ザナトリウム』理座ナース服 『妄想凶ザナトリウム』萌音悪魔っ娘

うーん…主人公の妄想力もなかなかのものです。大したものですよこれは…!

『妄想凶ザナトリウム』世界の真実

とまあ、入院4日目までは無難な感じで進みますが当然平和なままは進まず真相が明かされていくわけですがその真実はまさかの世界は崩壊しているというポストアポカリプス物でした。

スピリアと言う感染症は最終的に人間を化物に変えてしまう病原菌であり、主人公は半感染状態、萌音は完全な抗体持ち、そして理座は…これは実際に読んでみて確かめて欲しいですね。

真相が明かされてからはポストアポカリプス物として物語が進み最後は何か無難な感じに終わります。ですが無難な感じに終わること自体が果たして本当?それともすべて信頼できない語り手の妄想?…と判別できないところがこの作品の良いところだと思います。

『妄想凶ザナトリウム』最初のシーン

一番最初のシーンが真実だとすると、そもそも出だしから何かおかしいよねと思いつつまあ何でもいいかと思えるくらいのプレイ時間だったのもよい作品でした。たぶん答え合わせを求めるような物語ではないのかなと思いました。

『妄想凶ザナトリウム』理座水着

タイトル画面からIFルートで萌音や理座ときゃっきゃうふふできるのでそれでまあ良いかな!

BADENDによってはそこそこショッキングなシーンもあるのは注意ですがお手軽なので週末プレイにお勧めです。