『Dreamin' Her - 僕は、彼女の夢を見る。-』を読了!学生ならではの悩みの表現は秀逸かと思う

『Dreamin' Her - 僕は、彼女の夢を見る。-』タイトル画面

『Dreamin' Her - 僕は、彼女の夢を見る。-』を読了。プレイ時間は約5時間。実績はなし。

あらすじに惹かれて購入しました。このブランドの他の作品は未プレイです。

あらすじに惹かれて購入しましたがいざ読んでみると思ってたのと違いました。もっとセカイ系なのかな?と思いましたがあまりその要素はなかったです。

もちろん不思議要素はあるのですが…あんまり主題ではなさげでした。

感想

序盤から主人公の心情ベースで物語が進みます。出だしにいきなり殴られたとか、周りから理不尽に攻撃されいたみたいな主人公の過去の不穏な出来事が語られますがその内容がぶっとんでいるためてっきり認知が歪んでいる系すなわち信頼できない語り手系の作品か?!とワクワクしながら読み進めましたが特にそんなことはありませんでした…

理不尽な目に会っているのは本当にただ理不尽な目に会っていただけの様です。もっとも主人公である蒼が終始最後まで自分の事しか考えていないので気づかないうちに相手を激高させていた可能性はあります。実際、作中では蒼のそういう性格と心情を起因とするデジタルネイティブならではのトラブルにも見舞われます。

蒼はWebの小説投稿でそれなりに良い評価を得られた経験から小説家になる夢を持ちますが、母親が学歴至上主義かついわゆる毒親で将来の夢と受験勉強のはざまで悩んでいます。

まあどこにでもいる高校生なのですが本人にとっては間違いなく深刻な悩みであり精神的にまいっている状態です。

そんな折に疎遠になっていた幼馴染である未来と同じクラスになりまた話しかけられたことをきっかけにより?を戻していきます。

未来が可愛いのは間違いないです。こんな幼馴染が居たら好きにならない訳がありません。もともと蒼は未来のことが好きだったけど、改めて好きであることを自覚し今の自分の苦しい状況は未来さえ居てくれれば耐えられるらしく告白を決意します。

蒼は未来を自分を好いているはずと言う確信のもと告白したらまさかの未来から断られてしまい、大きなショックを受けてふて寝したらあらすじにある夢を見てそこで未来そっくりな女の子に出会うまでが導入でした。

この導入がほぼすべてです。夢の世界に関してはすこし不思議以上のものはなく女の子の正体が重要なのですがこれも割と唐突感があります。正確には唐突ではなく一応伏線らしきものは、まあまあ描写されているものの終始蒼の心情の話をつらつらと読ませられるので「そうだったんだ…」以上の感想が出ないのです。

現実の辛さを夢に逃避して行くところまで行ってしまうエンドがあるのは個人的には評価できるポイントだと思います。

一方で夢の問題の解決が主人公の周囲の問題の解決にはならない点と、高校生らしい自分本位の思考回路は評価が分かれるところなのかなと。

『Dreamin' Her - 僕は、彼女の夢を見る。-』未来

こんな可愛い彼女が居ればそりゃ大抵の男は頑張れますよ!以上!

最後は普通にハッピーエンドで大人になったら夢かなえてるっぽいので贅沢な主人公だなぁ~と思いました。格差社会を感じて苛つきます…

『Dreamin' Her - 僕は、彼女の夢を見る。-』桐子 『Dreamin' Her - 僕は、彼女の夢を見る。-』愛

ママさんズが可愛すぎるんだよなぁ…