『Rise of the Ronin』の全実績を解除しました!
全実績解除までのプレイ時間は約65.7時間でした。なんか体感的には100時間ぐらいプレイした気になるくらい濃厚でした。
黒州藩?(恐らく架空の藩だと思う…)に属する幕府を打倒せんとす忍者集団の隠し刀の一人が主人公の幕末冒険活劇です。隠し刀は二人一組なので両方ともキャラメイクでき、あるタイミングでどちらかをプレイアブルとして選ぶスタイルです。
時代は黒船が来航した辺りで、主人公である隠し刀二人組は黒船にある密書とペリーの暗殺をミッションとしますが青鬼と呼ばれる別の忍びの乱入で失敗に終わります。結果的に隠し刀は片腕を失うつまり離れ離れになります。プレイヤーが操作するのはその際に選んだ一人です。その後、幕府に反逆を企てることから幕府は黒州藩を滅ぼしに来ます。多勢に無勢、主人公は滅びゆく黒州藩を脱藩しまだ生きているであろう片割れを探す旅に出るところから『Rise of the Ronin』の物語が始まります。
どうでもいいけど浪人というか忍者なのですが無職になった忍者は浪人扱いになるということでしょう(笑
ゲームとしてはオープンワールドでの剣戟アクションゲームです。グラフィックはかなり美麗で日本各地の名所も美しく描画される様は圧巻です。
より細かくゲーム性について言及すると…『Ghost of Tsushima』というゲームがあるのですがそれほぼまんまです…片手でプレイしながら開発したのではないかと疑いたくなるレベルでゲーム性は同じですw。
オープンワールドで基本的に敵との戦闘はシームレスに移行します。各地にストーリーを進めるためのミッションとサブクエスト的なミッションが点在しそれらをこなすことでアイテムを収集したりレベルを上げたりするシステムです。建築要素みたいなものはなくシンプルにひたすら強くなってミッションをこなして物語を進めるスタイルのゲームです。各地を旅しての収集要素(写真、猫、宝箱)もあります。
戦闘では石火と呼ばれる早い話がパリィ(敵の攻撃が当たる直前にタイミングよくボタンを押す)主体の剣戟アクションです。普通に防御、回避とありますが後半になればなるほど敵の攻撃の速度と威力が上がり防御と回避ではままならなくなり石火を決めることができないとジリ貧になるのでここらへんは賛否両論かもしれません。気力と言う概念がありこれはSEKIROで言えば体幹なのですが攻撃を受けたりすると体力とは別に減るパラメーターです。こいつを0にする(あるいはされる)と体制が崩れ大ダメージを与えることが出来ます。気力は石火によって大きく削ることができ強敵に関してはこれで削らないと戦いが長引いて不利になる一方なので石火はかなり重要です。
『Rise of the Ronin』ならではのゲームの特徴は激動の幕末を描くために登場するたくさんの日本史に出てくる偉人や有名人、そして選択式のストーリーだと思います。主人公の選択によりあの激動の時代を討幕派、佐幕派のどちらに与して戦うかを選べるのは醍醐味です。新選組に所属した時はちょっと感動すら覚えました。
ゲームとしてはマルチエンディングを売りにしているのですが…実態としてはマルチエンディングな訳ではありません。※ 個人的にはゲームに対する不満点の1つでもある
マルチエンディングと言うよりは江戸開城に至るあの時までもしあの人が生きていたら…とかそういう結末があった時をちょこっと想像できるような終わり方がある位です。激動の幕末の歴史流れが大きく変わる展開は残念ながらないです…
個人的な総評としては時間があるならプレイして損は絶対にないゲームだと思います。ただプレイ時間的なところを鑑みるとお手軽では決してないので社会人には厳しそうな所はあります。
以下は実績解除メモとネタばれあり感想です。読み進める場合はご注意ください。
実績解除メモ
実績解除メモと書きましても、『Rise of the Ronin』自体は最初にPS5で発売し時間も経っていることから攻略情報のすべては検索するとWikiに載っているのでここに記載するのは全解除する際のポイント的なことを記載します。大半の実績は物語を進める過程で解除されるかと思います。
とりあえずどの実績の解除を目指すにせよこのゲームは取り逃す要素がないため1度クリアしてしまうのも手です。二週目と言う概念がなく留魂録から物語中の選択をやり直したり地域を移動したりするスタイルです。
世渡り上手
浪人ミッションで徒党を組める人物は全部で32人いるのですがその全員を参加させれば解除されます。1回のミッションで2人まで連れていけます。
一度クリアすると留魂録から浪人ミッションを自由に選べなおかつ解放されている参加可能な人物を自由に徒党を組ませることが出来ます。選択したミッションをクリアする必要はなく参加させてすぐリタイアでもカウントされるのでとりあえずクリア後に解除を目指せばよいと思います。
見逃しがちな徒党解放可能可能な人物は二人います。
間部詮勝は井伊直弼を殺さない選択をした状態で物語を進め、第三章の江戸にて用心棒のミッションをクリアすると解放されます。
武田物外は福沢諭吉の因縁ミッションをすべてこなせば解放されます。
暗夜を渡って
1度クリアすると難易度に暗夜が追加されます。留魂録から切り替えることが出来ます。難易度暗夜で浪人ミッションをどれか1つでもクリアすれば解除されます。
難易度の宵闇でミッションをクリアできているのであれば暗夜も難易度にそこまで差はありません。どの浪人ミッションでも良いのでそこまで解除に苦戦はしないはずです。
泣いた青鬼
ペリー暗殺時に青鬼が出現しますがそこで勝てばよいです。クリア後の浪人ミッションからの再挑戦でも大丈夫なのでレベル差で倒せば一番楽です。
大業の見込みあらば、夜明けの剣士、来なくなった黒猫
高杉晋作、坂本龍馬、沖田総司の因縁ミッションをすべてクリアすれば生存させることが出来ます。クリア前に死なせてしまっていてもクリア後の留魂録から時を戻り必要なら好感度を上げて因縁ミッションをこなしましょう。討幕派、佐幕派はあまり関係ないのでは?と思ってはいるのですが気になるのであれば留魂録でミッションをやり直して所属を変えればよいです。
Dive of the Ronin
実績の説明書き通り、京都の清水寺の隠し刀の旗印があるところから飛び降りてアキビルを使えば解除されます。
免許皆伝
道場で誰かを選んで戦い極伝を出せばよいです。選択できる全員で極伝を出す必要はないです。極伝を出すには恐らくですがほぼノーダメージである必要があります。実質的にはすべての攻撃を石火で捌き切って勝つ必要があるかと思います。
極伝を狙うならお勧めは権蔵かペリーです。他のどの人物よりも攻撃が単純で石火を狙いやすいです。ペリーは銃撃があるのでその点は注意です。
三度の飯より猫が好き、諸国浪漫
横浜、江戸、京都の各エリアの収集をすべて100%にしたら自然と解除されます。
ネタばれあり感想
結論から言えば日本史が苦手な私でもとても楽しめました。むしろこのゲームのおかげで幕末に興味が出て自分でも史実を調べたりするくらいは面白かったです!
攘夷派?戊辰戦争?みたいな理解度だったのですが黒船が来航してから日本と言う国、ひいては幕府と民の間で一体何があったのかを描けていると思います。まあゲームなので治安悪すぎでしょwという部分は致し方なしです。
やはりキーマンというか主軸に置いているのは坂本龍馬でした。史実で実際にどのような人物だったのかは分かりませんがこのゲームでは等身大に悩み真剣に日本について考える非常に共感が得やすい良い人物として描かれていてとても良かったと思います。
ある意味では『Rise of the Ronin』における本当の主人公なのだと思います。もし生きていたらの if
の終わり方も良かったです。侍の時代が終わっても日本はさらなる激動に見舞われる訳ですがもしかしたらあの世界線なら違った未来があるかもしれません。
長州と薩摩に同盟を提案するこのシーンは西郷さんと龍馬近すぎてちょっと笑ってしまいましたけどw
女性の登場人物が皆美人なのも『Rise of the Ronin』の魅力の1つです。さすがコーエーテクモです。ツシマに対する他意はないですよ…
かなり楽しませて頂いたものの不満点がない訳でなく…
それは雑魚は首がばんばん飛ぶのに重要人物との戦いだと絶対に死なないという点です。それこそ戊辰戦争ではすごい殺し合いって感じであの歴史の偉人たちとも真剣による戦いなのに勝っても膝をついてハァハァしている演出になるのが不満でした。そこら辺にいる兵隊が可愛そう…
まあ歴史は決まっていてその時が来るまで死なないからこその演出なのでしょうがせっかくゲームなのだから何なら出会って戦い死なせてしまったIFルートなんてものもあっても良かったと思うのです。キーマンが全員全滅してたらどうなっていたの?とか興味あります。
でも弥助が話題になる日本ではやはり難しいでしょう…(それにそういう分岐を入れたら開発者すごく大変だし)
裏を返せばそれだけ雰囲気があり戦いに没頭してしまう面白さのある良い幕末冒険浪漫なゲームでした!