『イハナシの魔女』をクリア!

表題のアドベンチャーゲームを最後まで読了しました。

素晴らしいゲームでした。

ぶっちゃけ…最初はあまり期待していませんでした。あらすじを読んで暇つぶしに良さそう位の気持ちで購入したからです。

実際ゲームを開始して読み始めあたりは主人公の西銘 光の境遇や叔母一家の対応にそんなことあるか~?みたいな感じで読んでいました。

ヒロインであるリルゥが登場して何とか二人で生活をしていく様は若干面白いものの読み進めるのはちょっと苦痛でした。

魔法の存在が出てきた当たりから少し読む気が戻りました。あらすじを読む限りだとジャンルがよく分からなかったのですがここら辺から方向性が見えてきたのが良かったです。
とはいえ…序盤に関しては男が主人公の設定が重いのんのんびよりという感想です。

赤摘 明が積極的に絡んできた当たりからアカリのキャラクターが面白くて読み進めていました。おっさんが考えたのかなってセリフをあの独特のキャラクターボイスで聞かされるのは実に良いものでした。
正直…この娘居なかったら読むのやめてたかもしれません。それくらい良いキャラしていました。

ここら辺まで読めたらあとは結構楽しんで読み進められました。

そしてリルゥ編に入ってからは夢中で読み進めましたね。物語が一気に進み、アカリ編や保険販売員編での伏線とかも回収してきて良かったです。

アドベンチャーゲームに求める絶望からグランドエンドまで到達する過程でのカタルシスを久しぶりに味わえました。

最後まで読んでみればジャンルとしてはいわゆる伝奇系ですかね。ミステリー要素はなくキャラクターが問題に向き合うときに何を考えているのか、そういう心情面にかなりフォーカスが当てられているのが特徴だと思います。

ここらへんが刺さる人はたぶんこのゲームも間違いなく刺さる…と思います。

あとルート分岐がなく一本道なのも良かったです。プレイ時間を確認したら約10時間ほどでした。週末にプレイするのにちょうど良いくらいですね!