『聖剣伝説 VISIONS of MANA』の全実績を解除しました!
全実績解除までのプレイ時間は約42.4時間でした。
聖剣伝説シリーズらしく美麗なグラフィックスです。数年ぶりのコンシューマー向けの正式なシリーズ続編です。前作のLoMはSteamでもリファイン版が出ていますがオリジナルをプレイしたのは随分前です。
あくまで個人的な総評ではありますが…
聖剣伝説 MANAシリーズの新作と言う意味では間違いなく仕事をしたと言えるゲームだと思います。その一方で優等生過ぎるところがあり尖った所はないです。LoMは当時は間違いなく斬新なシステムだらけで人を選ぶところがありましたがVoMは誰でも最後までプレイできるところ意識しているのだと思います。ストーリーの序盤から中盤までは世界観の説明もあり言い方はあまり良くないですがぐだっています。面白くなるのが物語も佳境の後半で現代のゲームに慣れてしまった層がそこまでプレイしてくれるかどうかは…と思わずにはいられません。グローバル実績でも第6章までクリアしているのが約34%(2024年9月29日現在)なので脱落している人は結構いそうです。ゲームとして…というよりアクションゲームとして終盤までやれることが少なく敵との戦闘が非常に単調でシンプルに面白くないというのは正直プレイしていて感じました。全体的に丁寧に作られていることは間違いないだけにもったいないなと思いながらプレイしていました。
(エルデンリングに脳が焼かれているせいもある…)
ですが…最後までプレイすると聖剣伝説らしい切ないながらも素晴らしい物語でした。プレイして良かったと思える作品だと思います。
以下、ネタばれありの実績解除メモと感想なので読み進める方はご注意ください。
全実績解除に至るまで
大半はストーリーとフィールド探索、サイドクエストをこなす過程で埋まります。以下は実績解除のメモ書きです。
精霊の試練
詳しい攻略法は検索した方が早いと思います。ポイントとしては精霊の試練はレベルを上げたところで敵のレベルが自軍のレベルに応じて変わります。つまり強さで突破するのではなくある種のクイズみたいなものです。精霊の試練(小)は最期の増援で必殺技を使って仕留めるという基本ができていればいずれもこなせるかと思います。弱点属性にだけは注意してください。
精霊の試練(大)はある程度テクニックが必要です。制限時間が異常に短い試練があります。制限時間が短い試練は基本的にはジェイドのためを使用して敵を一カ所に集中させスタメン全員で一気に屠る必要があります。弱点属性も意識する必要がありヴァルのセイバー+系が必須になります。増援前をジェイドを使って葬り増援後を必殺技で仕留めるのを20秒以内にこなす必要があり運も絡んでくるため何度も挑戦することになるかと思います。
うざいのは闇の精霊の試練(大)と光の精霊の試練(大)。この二つは街中にあるせいでパーティー編成をその場で変更できないという…地味にストレスがたまりました。
モンスター図鑑埋め
クリア後に隠しボスであるイヴラザッハとブラックラビを倒したにも関わらず実績が解除できずでした…
その理由ですが、恐らく大半のプレイヤーが見逃すことになるのが「ぱっくんトカゲ」だと思います。「ぱっくんオタマ」のHPを瀕死にすると変化するモンスターなのですが、まあ普通に倒してしまうので気づけないという。無理ゲー…
分かっていれば序盤の時点で狙っても良いですが中途半端に強いと面倒くさいので終盤まで取っておいても良いと思います。その際は以下の方法で図鑑に登録しましょう。
モートレアの「ハーフバニッシュ」を使用することでぱっくんオタマを瀕死にすることができます。仲間はすべて作戦を生き延びろにして攻撃させないようにしておきます。
とりあえずエレメントボードからハーフバニッシュを取得してショートカットとかに登録します。
ドゥラ渓谷に行き、ぱっくんオタマに遭遇します。
雑魚は蹴散らしぱっくんオタマのみになったらひたすらHPを削ってぱっくんトカゲになるのを待ちます。
ぱっくんトカゲになったら倒してOKです。
他に見逃しやすいのにパーパポトがいます。こいつはマーマポトが召喚しますが。精霊の試練で気づいたら登録している場合もあると思います。
もし登録していなければ聖地ヴェンデルでぱっくんトカゲと似たような方法で狙えると思います。
この2体以外は基本ストーリーを進めるのと、各種フィールド探索およびクリア後のシナリオで自然と出会えるはずです。
さぼてん と くされえん
1エリアごとに隠れているため根気よく探せば全38カ所のエリアで見つけることができると思います。分からなければ検索してしまってよいでしょう。
経験値2倍とすべて見つけると得られるアビリティシードがかなり優良で隠しボス戦でも活躍するので全エリア開放出来たら実績解除目指して探すことをお勧めします。
エテラナのさぼてん君がかなり分かり辛いです。ちなみにさぼてん君が近くに居ると妙なサウンドがするのでエリアごとに音に気を付けると良いと思います。
イヴラザッハ撃破
参考までに撃破時のステータス、アビリティシード、特技構成を貼っておきます。結構適当であまり考えてはいないですがこんなんでも突破できます。
私の場合はヴァル、カリナ、ジュリで挑みました。個人的にジュリは必須でした。ジュリにリバイブとヒールライト+は装着必須です。カリナもヒールライトに加え各種バフ・デバフスキルを装着して両者とも作戦は援護です。実際の戦闘ではヴァルを操作してひたすらヒットアンドアウェイ戦法です。ちょくちょく倒れますがジュリさえ無事ならいくらでも復活できるのであとは単純に根気でした。
実績解除するなら難易度はハードにしておきましょう。
ブラックラビ撃破
イヴラザッハとパーティーも構成も同じで撃破できました。単純にイヴラザッハより撃破に時間がかかります。イヴラザッハよりはるかに攻撃が激しいので回復アイテムは全種類使えるようにしておくのとジュリの状態には気を付ける必要があります。ブラックラビは頻繁にステータス異常にしてくるのでアタッカーのヴァルに「旅人の守り」のアビリティシードは必須です。ジュリにも「状態異常耐性」のアビリティシードを装着がお勧めです。またスタメンの誰でも良いですがさぼてん君を全エリアで見つけると得られる「サボテンソウル」のアビリティシードを装着してブラックラビが仲間を呼んだら必殺技で殲滅しましょう。
サイドクエストについて
サイドクエストによって直接的に解除される実績はないです。ないです…が、結局のところモンスター図鑑だったり隠しボスの撃破に向けて有用なアビリティシードが取得できたりするため全実績解除を目指すならすべてこなす必要があると思ってよいです…
サイドクエストには依存関係がありまして自分にとって分かり辛かったのは以下のクエストでした。
・「懐かしい故郷の味」は「港の伝統料理」をクリアする必要がある
・「恋人を探せ」は エテラナにある以下三つのサブクエストをクリアする必要がある
「羽根筆の素材」 「斬新な羽根筆の素材」 「至高の羽根筆の素材」
※ネタバレ注意※
※ネタバレ注意※
※ネタバレ注意※
※ネタバレ注意※
※ネタバレ注意※
※ネタバレ注意※
※ネタバレ注意※
※ネタバレ注意※
※ネタバレ注意※
※ネタバレ注意※
※ネタバレ注意※
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ネタばれあり感想
本作の世界観はマナの樹に御子に選ばれた人間の魂を捧げることでマナ(火・風・土・水・木・闇・光・月という属性のエネルギーのようなもの?)が循環して世界が保たれているという世界です。御子は4年一度選ばれるらしくはっきり言えば生贄です。魂を捧げるというのも比喩ではなく本当に捧げることであることもゲーム本編で明かされます。
この世界では御子に選ばれることは名誉であるというある種の一貫した教育が世界全土にあり初見ではかの有名な「ミノタウロスの皿」を彷彿とさせました。
主人公はその御子達を安全に届けるための従者であり戦士でもあるヴァルです。魂の守り人と呼ばれています。魂の守り人も御子が選ばれるタイミングで選ばれる仕組みの様です。
ヴァルは幼馴染であるヒナが火の御子に選ばれ喜びます。そしてヒナも火の御子に選ばれたことを栄誉に思い喜び同時にヴァルと一緒に旅ができることを喜びそして二人の旅路から物語が本格的に始まります。
美しいグラフィックと明るい雰囲気で暗さはまったく感じさせません。そこが逆に不気味で何かどんでん返しがあるのでは…と思いましたが特にそんなことはありませんでした…
しかしこんな価値観の世界でも生贄を捧げることはおかしいと思う人達もしっかりといます。プロローグでヴァルのお姉さんでもあるライザと逃げていたオーリンもその一人です。
御子が魂を捧げなければならない世界をどうにかしたいという想いを持つオーリンの行動が皮肉にも更なる悲劇を生みだします。
水の御子も揃いいよいよマナの樹へ向かうことになるヴァルとヒナにオーリンはある話を持ち掛けます。その話に乗ってしまったヴァルとヒナはオーリンによってヴァルの生まれながらに持つ力を利用されてしまいヴァルはヒナを魂石にしてしまいます。
オーリンはヒナの魂石を使うことで聖剣を手に入れ世界を御子がいらない世界へと変えようとしますが実際には封印されていた英雄ディロフォロスを復活させてしまいます。ディロフォロスはある出来事により女神とヴァル達の住む世界を憎んでおり世界を滅ぼさんと動き出します。結果的にオーリンの行動は裏目に出ることになります。 (オーリンはラスボスかその一歩手前ポジかなと思っていましたが特にそんなことはありませんでした。)
ここまでの状況の悪化からようやくヴァル達は御子の事やマナの樹、なぜ魂を捧げなければいけないのか疑問に思いその真実を知ろうとするところでようやく物語が大きく動き出します。いやこう言っては何ですがこの展開に持ってくるまでが長い…!プレイヤーからするとようやくか…という感じでした。
ヴァル達は紆余曲折を経てマナの樹に到達して世界の真実を知りますが、御子が魂を捧げなくてはいけない理由は人間がかつて起こした戦争のせいであり生贄を捧げるのもマナが循環しなくなった世界を何とかするために自らの魂を捧げた人達の流れを組んでいたという特に今までの世界観が覆ることもないそのまんまなオチでした。
復活したディロフォロスはディロフォロスで女神を凄まじく憎んでいます。ヴァル達は魂を捧げる以前にディロフォロスを止めなくては世界が終わってしまうためディロフォロスと戦うというのがこの聖剣伝説の物語でした。
ディロフォロスが女神を憎む理由は女神が実は一物を抱えているのでは…?!とか、ここから意外な展開に行くのか…?とか特にそんなことはありませんでした。
マナの女神は本当にマナの女神で、ディロフォロスが女神を憎む理由はある種の逆恨みでした。
とはいえディロフォロスがマナの女神を憎む理由は分からないでもなかったです。むしろ人間味があって正直個人的にはヴァル側の方がぶっちゃけ怖いな~と思ったり…
ここら辺は人によって感じ方が違いそうです。過去の御子達が魂を捧げ続けて未来を託し続けた現実と、世界のために戦い世界を平和にしたら救った人間達に愛する人が殺されて話が違うと憎しみを募らせるディロフォロス。屑を救うために世界を助けたわけではないというディロフォロスの考えにはある程度共感できてしまいます。だとしても女神に当たり散らかすのはまた違うというのも分かってしまいます。
最期はまさしく聖剣伝説の名にふさわしい王道の展開でディロフォロスは倒されます。
蓋を開けてみれば最初から最後まで王道を貫いたファンタジー作品でエンディングロール後のシーンも含めたらとても良い物語でした。少し切なさもある終わり方がMANAシリーズに相応しくて良いと思いました。グランドエンドではないけどベターエンドでしょうかじわじわと効いてくる切なさです。
キャラクターが一部を除いて皆いい人しかいないのと、仲間同士の掛け合いも優等生過ぎて印象に残らないのが微妙なところですね。ジュリが一番可愛い。
おまけ
とある部分ばかりに目が行って戦闘どころではないのですが!
JRPGにありがちなんですけど主人公たちはこういう人型のモンスターに割と容赦なく戦えるのすごいと思う。人の形していても躊躇しないし何なら素材集めてるのすごい。ダンジョン飯ですら人型は解体していないのに…