
(※ リンクはどちらもR18なのでご注意ください)
『ライムライト・レモネードジャム』を全ルート読了しました!
感想の結論を先に書くと安定したゆずソフトクオリティでした!安心できるシナリオに可愛いヒロイン達、読んでいてカタルシスがある訳ではないけれども旬なネットミームも取り入れてちょくちょく笑わせてきつつしっかりと恋愛アドベンチャーゲームをしているシナリオです。
本作はファンタジーや超能力的な要素は一切ない青春バンド物です。ぼっ〇・ざ・ろっくの影響を受けていそうですが実際にプレイするとキャラクターでのデザインや性格、設定がいくつかのヒロインに分割されている位で思いのほか影響はないです。でも意識しているだろうな~みたいな描写は少しだけ見受けられます。ピンク髪で唐揚げ好きの設定を陽見恵凪ちゃん、ギターが上手くて父親もギター好きな設定を隠 杏珠ちゃんが引き受けてる。
そもそも論としてむふふなゲームでもあり主人公も男でガールズバンド物ではないのでぼっ〇・ざ・ろっくとは別物で当然です。
主人公の沖浪雪鷹はベーシストです。付き合っちゃいけない男の3Bのベーシストです。
主人公がイケメンのベーシストでバンド物?!安心してください。この作品はゆずソフトの作品なのでバンドどろどろ恋愛物にはならないしN〇R要素なんて一切ありません。裏を返すと共通ルートから個別ルートまで含めて本当に無難なシナリオでありいわゆるカタルシスのようなものはないです。
メインヒロインが4人、サブヒロインが2人です。どの娘も可愛くて完璧です。ただ珍しく?というか実妹ヒロインが今作には居ないですね。サブヒロインに年上従妹ヒロインがいる位です。
ベーシストである雪鷹は幼い頃からベースの練習に明け暮れてとても腕が立つけれど自分のバンドは組まずアルバイト先にあるライブハウスに出演するバンドのヘルプに入るくらいだったのですがヒロインである陽見恵凪との出会いをきっかけに自分のバンドを組み作曲をするようになり様々な悩みを抱えながら青春を過ごしていく王道のストーリーです。
カタルシスがないと述べているように、陽見恵凪によってバズりを得ることでライブのチケットが捌けない…のような悩みの描写がないに等しくそういった類の生々しい展開はないです。一方で個別ルートからは雪鷹がそれぞれのヒロインを通じて作曲の難しさと他者の批評に悩まされる描写が特徴的です。

どのヒロインのルートも面白くて可愛いのですが個人的には嶌越 月望ちゃんのルートが読んでいて一番良かったです。
なかったことにしたいという何かを作ったことがある人は最低でも一度は出会う感情をつぶさに描いた様はこう…何と言うか心に来ますよね…
雪鷹のそういう負の部分を真っ先に見抜いてくる点は他のヒロインとは一線を画していました。

表情も一番好き。

ちなみに表情だと莉々子ちゃんのこの顔が大好き!
大体全ルート読了まで約20時間くらいだったかと。週末プレイにお勧めです。
余談な感想で…
何となくですが本作は設定も尖っておらず本当に青春物としてクオリティが高くむふふなゲームではあるもののある程度一般受けを狙っている感はありそうですね。
ちなみに前作の『天使騒々 RE-BOOT!』もプレイ済みで感想記事があります。お暇でしたら読んでいってください。